米VERITAS Softwareは,中小企業向けデータ・バックアップ製品の新版「Backup Exec 10.0 for Windows Servers」と包括的なWindows向けデータ保護製品スイート「VERITAS Backup Exec Suite」を米国時間1月18日に発表した。

 企業は,IT予算にもっとも影響が少ない方法で,さまざまな法規に準拠しなければならない。同社によれば,VERITAS Backup Exec 10.0と同Backup Exec Suiteにより,企業は,重要なデータの保護,データ復旧の促進,ポリシーに基づく管理機能による法規準拠,既存のソフトウエアと従業員の一元管理が可能になるという。

 Backup Exec 10.0は,単一のコンソールを通じてWindowsバックアップ・サーバーを一元管理するもの。新版では,ディスク・ベースの高速リカバリ機能「Advanced Disk-based Backup Option」を追加している。同機能により,従来の半分の時間でデータの復元が可能になった。

 「Synthetic Backup」によりバックアップが増分的に行なわれ,バックアップ時間とデータセットが縮小できる。SAN環境向けのオフホスト・バックアップ機能では,異なるバックアップ・サーバーに自動的にバックアップのデータ・スナップショットを移し,ホスト・サーバーにバックアップの負担をかけないようにすることが可能。LinuxとUNIXサポートが追加されたため,これらのシステム上でより効率的にバックアップが作成できるようになったという。

 Backup Exec Suiteは,「VERITAS Replication Exec 3.1」(旧称「同Storage Replicator」),「同Storage Exec 5.3」(旧称「同StorageCentral」)を統合したもの。企業全体を通じて継続的にデータの保護を行なうとともに,Windowsのストレージ・リソースをコントロールして有効利用ができるようになるという。

 同社は,サーバーOEM向けに「Backup Exec QuickStart Edition」も発表した。同製品は,ファイル/プリント・サーバー,Webサーバーといった単一のサーバー上のデータ・バックアップに対応する。開いたファイルのバックアップ,災害時の自動修復といったいくつかの機能を取り除いているが,ソリューション・プロバイダは,これらの機能の利用を可能にするソフトウエア・キーを販売できる。

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