米Computer Associates International(CA)は,パソコン管理ソフトウエアの新版「Unicenter Desktop DNA r11」の一般提供を開始した。CA社が米国時間1月18日に明らかにしたもの。「新しいパソコンへの移行作業や,パソコンの管理作業を簡素化することで,総所有コスト(TCO)を大幅に下げ,エンド・ユーザーの生産性を高める」(同社)

 パソコンをアップグレードするには,アプリケーションやシステムの設定内容,ユーザーのプロファイルやデータといったエンド・ユーザー固有の情報を,新しいパソコンに移す必要がある。「その際,ユーザーの作業を中断して生産性を下げてはならない」(同社)

 Unicenter Desktop DNAを使用すると,エンド・ユーザー情報の管理,移行,修復を自動化し,アップグレードや機種交換作業の手間とコストを減らせるという。新版は,パソコン内の情報を差分単位で取得する機能を強化した。米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act of 2002)など各種法規制に順守したファイル情報管理が行える。

 遠隔地からトラブルシューティングやユーザー情報の復旧が可能。WebサーバーApacheと米Network Appliance製ストレージ・サーバーも利用できる。

 100ノード購入時の価格は,1ノード当たり22ドル。大量購入時には割引価格を適用する。

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