米IDCが米国の企業におけるシン・クライアントの利用計画や利用状況を調査した結果を発表した。米国の企業175社を対象に調査を実施したもの。シン・クライアントの人気は高まりつつあり,1999年,その出荷台数は90%増加したという。

 回答者の75%がパソコン・ユーザにとって検討すべき対象になると述べ,50%以上はすでにパソコンからシン・クライアントに取り替えていた。

 企業がシン・クライアントを導入する1番の理由は「信頼性」,二つ目の理由は「使い易さ」,次に「性能」である。

 シン・クライアントを導入する目的は企業の規模によって異なる。小企業(従業員100名未満)はIT管理能力を高め,デスクトップの複雑さを軽減するため。中企業(従業員100名~499名)は集中コントロールを行い,管理を簡易化するため。大企業(従業員500名以上)はTCO(total cost of ownership)の削減を図るためである。

 シン・クライアントですぐに思い浮かぶブランドを質問したところ,最も多い回答は「Citrix」だった。ハードウエアに関しては,米Wyse Technologyが最も多く挙げられた。シン・クライアント市場では比較的に新顔である米Dell Computerと米Compaq Computerを挙げる回答者も多かった。

[www.idc.comに掲載の発表資料]
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