米Cisco Systemsは米国時間1月12日に,企業向け無線LANベンダーの米Airespaceを買収することで両社が最終合意に達したことを明らかにした。買収総額は約4億5000万ドル。取引はCisco社の2005会計年度第3四半期(2005年2~4月期)に完了する予定。

 Cisco社は,Airespace社買収により無線LAN製品を拡充し,顧客企業における無線LAN導入の促進を図る。Airespace社の主な製品には,無線LANコントローラ,アクセス・ポイント,無線LAN管理およびロケーション・ソフトウエアなどがあり,侵入検知システム(IDS)といったセキュリティ機能も手がけている。

 Airespace社はカリフォルニア州サンノゼに拠点を置く未公開企業。設立は2001年7月。約175人の従業員を抱える。取引完了後は,Cisco社Data Center, Switching and Wireless Technology Group部門に統合される。

 「当社は引き続き,当社顧客に新たな価値をもたらす補完技術を求めていく。Airespace社は,技術面でも文化面でも,当社の要求に一致している」(Cisco社Cisco社Data Center, Switching and Wireless Technology Group部門上級バイス・プレジデントのLuca Cafiero氏)

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