米Net2Phoneは米国時間12月7日,2005会計年度第1四半期(2004年8月~10月期)の決算を発表した。連結売上高は2030万ドルで,前期(2110万ドル)および前年同期(2040万ドル)と比べて減収となった。純損失は820万ドル(希薄化後の1株あたり損失は11セント)で,前期の630万ドル(同8セント)から赤字が拡大した。前年同期は510万ドルの黒字(1株あたり利益は8セント)だった。

 当期の特別項目および非現金項目を除いた純損失は410万ドル。前期は320万ドルで,前年同期は260万ドルだった。粗利益率は42%となり,「14期連続で40%を上回った」(同社)。

 当期の業績を事業別にみると,Net2Phone Global Services(NGS)事業の売上高は2000万ドルで,前期の2100万ドルと比べて減少した。Net2Phone Cable Telephony(NCT)事業の売上高は33万1000ドルで,前期の11万2000ドルから増加した。

 Net2Phone社は,ケーブル事業者5社と複数年契約を結んでおり,これらを合計した加入世帯数は190万世帯以上におよぶ。さらに,2004年10月末の時点で,同社のテレフォニ・サービス「VoiceLine」「PacketCable」加入者数は1万500人を上回った。

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