ルクセンブルクのSkype Technologiesは,Windows向けIP電話ソフトウエア「Skype for Windows」対応Application Program Interface(API)である「Skype API」のベータ版を正式公開した。Skype社が現地時間11月9日に明らかにしたもの。同APIは,非商業利用に限り無料で使用できる。Skype for Windowsの最新版に同梱し,Webサイトで提供する。

 「同APIを使用すると,(IP電話ソフトの)Skypeがオープンなプラットフォームになる。世界中の革新的な開発者コミュニティがSkypeを統合し,世界規模のコミュニケーションの可能性を広げてくれることを楽しみに待っている」(Skype社CEO兼共同創設者のNiklas Zennstrom氏)

 同社は,ドキュメント,サンプル・コード,その他情報を含むソフトウエア開発キットもWebサイトで配布している。

 なお,同社のIP電話サービス・ユーザーは現在全世界に1450万人以上おり,1日当たり約10万人のペースで増え続けているという。

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