米Adobe Systemsは,Variable Data Publishing(VDP)ソリューションの導入支援を行うWebサイト「VDP Resource Center」を開設した。Adobe社が米国時間10月11日に明らかにしたもの。同サイトでは,コンテンツ制作担当者,マーケティング部門,印刷サービス・プロバイダに対してVDPソリューション製品や教育素材を提供する。

 VDPは,ユーザーごとに編集し直すコンテンツの制作作業を自動化するソリューション。さまざまな素材集などから得たデータを含むページ・レイアウト用テンプレートを処理し,再利用可能なコンテンツを集めて自動制作を実現する。「Adobe InDesign CS」などのレイアウト・ソフトウエアを使うと,文書内のテキスト,色,画像といったデータを,個別の素材として利用できるようになる。

 VDP Resource Centerでは,VDPソリューション導入を迅速化/省力化する技術や製品,教育素材を用意する。無料の試用版ソフトウエアをダウンロードしたり,同社の独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)パートナからデザイン/出版業務向けスイート製品「Adobe Creative Suite」用VDPプラグイン製品を購入したりできる。

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