米Adobe Systemsは,企業文書向けオーサリング/パブリッシング・ソフトウエアの新版「Adobe FrameMaker 7.1」のリリースを開始した。同社が米国時間1月12日に発表した。新版では,XMLファイルの処理能力とドキュメントのインポート,エクスポート・サポートを拡張している。そのため,企業は大きく複雑なドキュメントを効率的に保持できるようになる。同社によれば,シンプルなワープロ機能と強力なXML機能を組み合わせたことで,印刷,PDAファイル,Webなど複数チャネルに向けたコンテンツ流用や配信の作業が容易になったという。

 新版では,技術文書のFrameMakerへのインポートとエクスポートが容易に速くできるようになった。“条件付きテキスト”機能により,単一ファイルのXMLソース・ファイルから複数形式のドキュメントの生成が可能になる。また,ユーザーはXMLファイル間でクロス参照の管理ができるようになった。

 Windowsユーザーは,同社のDTPソフトウエア「Adobe PageMaker 3.3-4.1」および米QuarkのDTPソフトウエア「Quark XPress 6.5-7.0」で作成されたドキュメントを直接FrameMaker 7.1にインポートできるようになる。Photoshop形式ファイルも直接取り込めるようになった。

 対応OSはWindowsおよびSun Solaris。現在,FrameMaker 7.1のWindows版とSolaris版は,米国,欧州,カナダにて同社のオンライン・ストアより発売中。予想小売価格は,Windows用の製品版が799ドル,アップグレード版が199ドル。Sun Solaris用の製品版は1329ドル,アップグレード版は279ドル。FrameMakerの新機能,アップグレード・ポリシーの詳細は,同社WWWサイトに記載されている。

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