米Microsoftは米国時間9月21日,個人向け財務ソフトウエアの最新版「Money 2005」を発表した。「Premium」「Deluxe」「Standard」「Small Business」の4バージョンを提供する。「最新版では,口座管理における三つの主要な操作である残高の追跡,支出の管理,請求書の決済を簡単に行える」(Microsoft社)

 Microsoft社によると,消費者が資産管理に費やす時間はこれまで以上に減っており,利便性と効率化の面から,米国におけるオンライン・バンキングの利用は約3300万世帯に達している。Money 2005はこの点を踏まえ,すべての口座を一括管理できるほか,自動化ツールにより手動の手間を大幅に減らすことが可能。「銀行,証券会社,クレジット・カード会社から,金融情報を簡単にダウンロードできる」(同社)

 Money 2005はMicrosoft社の金融サイト「MSN Money」と連携しており,ユーザーは同サイトで口座残高や投資情報を閲覧したり,請求書の支払い処理したりできる。同一の「Portfolio Manager」を共有しているため,移動先や職場でも投資情報にアクセスが可能。Money 2005では,MSN Moneyの最新ニュースや専門家のコメントも提示するという。

 Money 2005のその他の主な機能は以下のとおり。

・「Essential Register」:最新の明細書や残高を自動表示する
・「Essential Budget」:月支出を,割り当て予算と比較できる
・「Essential Reports」:支出,負債,純資産を表形式で表示する
・「Spending by Category」:支出の割合や金額を円グラフで表示する
・「Spending Average」:月支出平均を項目ごとに表示する

 Microsoft Money 2005の希望小売価格は,Standardバージョンが29.95ドル(10ドルのリベート付き),Deluxeバージョンが59.95ドル(20ドルのリベート付き),Premiumバージョンが79.95ドル(30ドルのリベート付き),Small Businessバージョンが89.95ドル(30ドルのリベート付き)。

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