米Microsoftは米国時間6月21日に,中堅企業向け財務管理ソフトウエアの新版「Great Plains 8.0」を発表した。「120以上の機能強化を図った」(Microsoft社Microsoft Business Solutions部門グループ・プロダクト・マネージャのKaren Engel氏)という。

 新版では,使い勝手を向上したほか,流通,製造,プロジェクト会計向けの機能を強化し,企業向けポータル製品「Business Portal 2.5」やオフィス・スイート「Office 2003」との連携を高めた。

 「Office Outlook 2003」と似たルック・アンド・フィールを採用しており,「(すぐに使い慣れるため)社員の生産性を損ねることなく,トレーニング費用も最小限におさえられる」(Microsoft社)。より包括的なインベントリ閲覧を提供し,流通や製造プロセス全体にわたる厳密な管理を支援する。

 Business Portal 2.5と組み合わせることにより,オンラインの調達管理,経費精算および承認,請求書などの電子配信といった新たなモジュールを利用可能。

 Great Plains 8.0は,米国とカナダで即座に利用可能にする。英国,中南米,アフリカ,オーストラリア,ニュージーランドなどでも販売を予定している。価格は,Standard版が4500ドルから,Professional版が6500ドルから。

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