ストリーミング・メディア技術の標準化団体であるInternet Streaming Media Alliance(ISMA)はオランダで現地時間9月10日に,IPベースのコンテンツ配信に関する公式認定プロセス「ISMA Conformance Program」について発表した。「業界標準規格にもとづいて,IP経由のコンテンツ・ストリーミングの作成,圧縮,配信を客観的に測定することが目的」(ISMA)としている。

 ISMA Conformance Programは,自己テスト方式をとっており,参加者は各種の適合テスト・スイートを利用できる。テストはエンコーダ,サーバー,ライブ・エンコーダ,プレーヤなどのカテゴリに分類されており,ISMAが定めた仕様の要件を反映させる。ISMAの仕様には,「ISMA 1.0」「ISMA Authentication and Encryption 1.0」などがある。

 同プログラムに登録した参加者は,テスト実施に必要なツールとドキュメンテーションをダウンロードできる。また,ISMAの仕様に完全準拠した参照製品にアクセスし,自社製品との比較テストを行うことが可能。テスト結果を提出し,認定を受けると,「ISMA Approved」のロゴを商品パッケージやマーケティング活動に使用することが許可される。

 ISMA Conformance Programの第1期は2004年10月に開始する。すでに申込みの受付を行っている。1製品を対象にした2期分の参加料金は,非ISMAメンバーが2000ドル,ISMAメンバーが無料。メンバー/非メンバーとも,1製品追加ごとに500ドル支払う。

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