米Microsoftは1月7日に「Windows Media Player 9 Series」の最終版とWindows XP向けのビデオ編集ソフト「Windows Movie Maker 2(WMM2)」のリリースを発表した。

 メディア・プレーヤの新バージョン「Windows Media Player 9 Series」では,より速く,柔軟な再生を可能にするための新しい機能,新しい「Smart Jukebox」による幅広いデジタル・メディア・コレクションの管理,「Windows Media Audio」と「同Video 9 Series」に対応する音声とビデオ品質を提供する。

 たとえば,1万曲のコレクションからの検索とオーディオとビデオ・ライブラリへのアクセスをする場合に,以前のバージョンより5000パーセント速くなった。ストリーミング・コンテンツを新しいストリーミング・サーバー「Windows .NET Server 2003」の「Windows Media Services 9 Series」から再生する場合に,新しいプレイヤは「Fast Streaming」に対応してブロードバンドのユーザー向けには「インスタント・オン/オールウェイズ・オン」のストリーミングを提供する。またダイヤルアップ・ユーザーへの配信も大幅に改良される。ビデオ品質は,以前のバージョンと比較して20~50%向上しているという。

 その他にも「Cinema Now」,「Full Audio」,「pressplay」といった主要な音楽およびビデオ有料配信サービスに簡単にアクセスできる「Premium Services」タブも提供している。

 「Windows Movie Maker 2」では,徹底的な改良によって家庭におけるビデオ編集の煩わしさと複雑さが取り除かれた。ユーザーは短い時間でプロのような場面転換やビデオ効果でホーム・ムービーの作成と編集ができるようになった。

 30種類以上のビデオ効果,60の場面転換,40を越えるタイトルやクレジットが提供されるため,ユーザーによりクリエイティブなオプションが与えられる。「Windows Media Video 9」のサポートを通じて,ユーザーは効率的にホーム・ムービーの編集,保存,共有ができる。Windows Media Video 9の圧縮技術により,ユーザーは10Gバイトのハードディスク空間に1時間のDVテープを15本分保存できる。DV-AVI形式では,同じ10Gバイトの空間にビデオ・テープ45分間しか保存できない。

 「Windows Media Player 9 Series」は,同日から同社のサイトからダウンロードできる。Windows 98 Second Edition,Windows Me,Windows 2000向けのバージョンが提供される。Windows XP向けの「Windows Movie Maker 2」の最終版は,1月8日より同社サイトからダウンロードできる。同製品は,Windows Updateからも入手できるようになる。

 両製品は,最初に英語版が提供される。3カ月以内に,アラビア語,仏語,独語,中国語,日本語,ロシア語,イタリア語,ポルトガル語,スペイン語などを含む26言語で提供される予定。

◎関連記事
米MS,Windows Media Player 9を1月7日リリース,「Microsoft Plus!」新版を同時発売
MS,再起をかけてWindows Movie Maker 2を発表
米国でのWindows XP発売に合わせ,Microsoftが各種アップデート・モジュールを配布

発表資料へ