米Apple Computerは,同社のマルチメディア・ソフトウエア「QuickTime 6」がリリースから2年未満でダウンロード数が2億5000万件を突破したことを明らかにした。同製品は,標準規格をベースとして高品質なオーディオ・ビデオの再生,編集を行なう。

 「QuickTime 6は,これまで配布したQuickTimeの中でもっとも人気があり,現時点でダウンロード件数が2億5000件を超えている。Apple社は,標準規格をベースにした業界初のエンド・ツー・エンドのデジタルメディア配信システムを提供することにより,業界のリーダーであり続ける」(同社Worldwide Product Marketing担当シニア副社長のPhilip Schiller氏)

 QuickTimeは,コンテンツ・クリエータに利用されている以外にも,225種類を超えるデジタル・カメラに同梱されて出荷されている。また,ISOにより,MPEG-4のベース・ファイル形式として選ばれている。

 前年発表した新版「QuickTime 6.5」は,3rd Generation Partnership Project(3GPP)や3rd Generation Partnership Project 2(3GPP2)を含むモバイル・マルチメディア標準規格へのサポートを拡充している。Mac対応版とWindows対応版ともに,Apple社のWWWサイトから無償で入手可能。

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