米SureScriptsは米国時間8月25日,同社の電子処方箋サービス「Messenger Services」に関する実績を発表した。それによると,全米の薬局の75%以上が同サービスを導入しているという。SureScripts社は,薬局および製薬技術ベンダーが使用するソフトウエアのテストおよび認証を行っている。

 電子処方箋は,患者の安全性を高めると同時に,患者-病院-薬局の一連の処理を合理化できることから,医療業界に加えて,政府機関もこれを推奨している。米下院の分科委員会は「電子処方箋により,患者のケアが向上し,効率が高まるだろう。誤薬事故などが減るため,医療費用を最大270億ドル削減できる可能性がある」と述べている。

 またSureScripts社は,「医療業界は,患者の安全性を高めることを目指しており,これが電子処方箋ネットワークの需要につながっている」と説明する。なお同社は,5万人以上の医師が利用している電子カルテや電子処方箋アプリケーションについて,ソフトウエア開発企業と協力している。

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