独Seimens AG傘下のSiemens Medical SolutionsとCAD技術の米R2 Technology社は,Siemens社のX線画像テジタル化システム(CR:Computed-Radiography),乳房撮影を行う全領域デジタル・マンモグラフィ(FFDM)装置向けCAD技術の開発と同技術のカスタマイズとマーケティングについてライセンス契約を締結した。両社が現地時間10月7日に発表した。R2社のCAD技術は,レントゲン技師によって初期段階でより正確に乳癌と癌関連の症状を検出することを支援する。

 契約のもと,Siemens社は同社のCRをベースとするFFDMシステムと平面検出器をベースにしたFFDMシステムにR2社のCAD技術と統合して,単独で全世界に向けて3年間販売する権利を獲得する。2つのデバイスを統合した製品の米国内での使用には,FDA(米食品医薬局)の承認が必要となる。

 「R2 ImageChecker」システムは,レントゲン技師による有病誤診を最低限に抑えるために最初にフィルムをベースとする検診マンモグラフィで使用され, 1998年にFDAから認可を受けた。2001年と2002年の認可の拡張により,同システムは,検診,診断,デジタル・マンモグラフィに向けてFDAが認可する唯一のCADシステムとなっている。

 臨床試験の結果,CAD導入による2つの主な利点は,見落としが減る点と癌に関連した特徴を検出できる点である。FDAは,検診マンモグラフィで同システムを採用することにより,臨床上の有病誤診が少なくとも33.6%減少するというデータを承認している。

◎関連記事
WWWにおける3D画像表示の標準を目指し,米インテルなどがワーキング・グループを結成
米インフォメティブ・グラフィクスがCAD図面用2D/3D表示ソフトウエアの新版を発表
米AMDが「Athlon MP」プロセサの新版「2100+」を発表,「DCCやCADの処理性能を向上」
Web3Dの標準化に向けてOpenHSF Initiativeがワーキング・グループを設立

発表資料へ