米Avaki社は,フランスを拠点としてグローバルに展開する製薬会社である仏Aventis社が同社の「Avaki Data Grid」ソフトウエアを選択したことを,米国時間3月17日に発表した。同製品は,ビジネスに重要なデータ・リソースの共有を自動化するもの。同ソフトの導入により,北米の複数研究施設間において,研究者がバイオインフォマティクスの共有データに迅速かつ安全にアクセス可能になる。

 同製品は,複数のロケーションでデータを利用可能にするとともに,データのソース・ロケーションからドメインを管理できるようにする。そのため,ユーザーは重要な研究データを手動で圧縮したりデータ・ファイルを複製する必要なく,重要な研究データを共有できるようになる。また,複数のコピーに関連したデータの非一貫性と同期にまつわる課題を排除し,不必要なディスク・スペースの占有と生産性の遅れの回避を支援する。

 2月にリリースされた「Avaki Data Grid 3.0」は,広域に渡る複数組織のユーザーとアプリケーション間で安全なデータ共有を可能にする。企業は,迅速にインストールできるとともに,ビジネス要件に合わせて拡張できる柔軟なJ2EEベースのアクセス・インフラを構築しながら,データ共有にまつわる技術的な障害を排除できる。

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