米Microsoftのインターネット事業MSNと米Verizon Wirelessは米国時間8月5日に,MSN社のモバイル向けサービス「MSN Mobile」に関する提携を発表した。Verizon社のオンライン・コンテンツ・サービス「Get It Now」に対応した携帯電話機で,MSN Mobileにアクセスできるようにする。

 MSN Mobileでは,インターネット・メール・サービス「MSN Hotmail」,インスタント・メッセージング(IM)サービス「MSN Messenger」のモバイル版を提供している。携帯電話どうし,あるいは携帯電話とパソコン間で電子メールやメッセージをやり取りすることが可能。MSN Messengerで人気の高い「emoticon(動きのある顔文字)」や,複数の相手にメッセージを同時送信するといった機能も利用できる。

 「人々は,パソコンの前に座っているときでも,携帯電話を使っているときでも,一貫したオンライン体験を望んでいる。Verizon社のサービス加入者は,Get It Now対応携帯電話機を使って,リッチなMSN Mobileサービスを利用し,家族や友達と連絡を取り合い,必要な情報にアクセスすることができる」(MSN社MSN Communications Platform部門コーポレート・バイス・プレジデントのBrian Arbogast氏)

 Verizon社ユーザー向けMSN Mobileの利用料は,月額2ドル49セント。10月26日以降に申し込んだ場合,月額利用料は2ドル99セントとなる。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,米Cingular Wirelessと米Yahoo!も,モバイル向けサービスに関して提携を発表している。Cingular社の携帯電話ユーザーが,Yahoo!社のWebサイトにアクセスし,IMサービスや電子メール・サービスを利用したり,地図情報,ゲーム,ニュース,天気予報などを取得できるようにする。

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