米Rambusが,データ・レート2.5Gbpsのパソコン用バス規格PCI Expressと5.0Gbps~6.4Gbpsという2つの転送モードに対応するPHYプラットフォーム「Turbo PCI Express」を米国時間6月21日に発表した。2つのモードで動作可能なことから,現在のPCI Express用システムの設計を変更することなく,より広い帯域幅のシステムが開発できるという。

 Turbo PCI Expressは,Rambus社の高速シリアル転送向けシリアライザ/デシリアライザPHYセル「RaSer」をベースとするPHYプラットフォーム。PCI Expressに比べ,2倍広い帯域幅を実現できる。2.5Gbpsと5.0Gbpsなどのデータ・レートの切り替えは,自動的に行う。

 「Turbo PCI Expressは,第2世代PCI Expressの仕様が確定して公開された時点で,PHY製品の基盤となる」(同社)

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