米LSI Logicは,次世代インタフェース「PCI Express」標準に向けたリンクとPHY(Physical Layer )コアを米国時間1月20日に発表した。次世代サーバー,ストレージ,通信市場をターゲットとする。信頼性と柔軟性が高く,実装しやすいPCI Expressソリューションを提供するのが狙い。

 同社は,次世代インタフェース「PCI Express」標準への対応として,「PHY電子オプション」,「PHY電子とPHYロジック・オプション」,「リンクとPHY」の3種類のオプションを用意した。

 PHY電子オプションを選択すると,トランシーバ・コア「GigaBlaze」を使いながら,カスタムのPHYロジックとリンク・ロジックを開発できる。PHY電子オプションとロジック・オプションでは,GigaBlazeトランシーバ・コアの長所とともに,同社のPHYロジカル・コアの8ビット/10ビットエンコーディング,ファーミング技術も活用できる。3番目のリンクとPHYオプションでは,PHYの利点を活かしながら,フロー制御,再試行,電源管理,データ保護機能を追加できる。

 同社のPCI Expressインタフェース・コアの中心には,GigaBlazeトランシーバ・コアが用いられている。同トランシーバ・コアは,全2重,ポイント・ツー・ポイント通信チャネルを提供する。最高4.25Gビット/秒のシリアル方式のデータ送信を実現する。1,4,8,16接続設定に対応し,1チップへの統合が容易である。

 リンク・コア,PHYコア,GigaBlazeコアは,LSI Logic CoreWare設計プログラムの一部。同プログラムは,開発時間,全体のシステム・コストを削減しながらシステム性能と信頼性を高める。

 CoreWare設計プログラム内のいくつかのコアは,SoC(System On a Chip)設計に向けたセミコンダクタ・プラットフォーム「RapidChip」をサポートしている。

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