PCI-SIG(PCI Special Interest Group)は2002年4月17日,高速インターフェース規格「3GIO(開発コード名)」が予定通りドラフト1.0になり,正式な規格化に向けて審議中だと米国シアトルで開催中のWinHEC 2002の会場で発表した。また,規格の正式名称は「PCI Express」になる。

 PCI Expressは今後PCI-SIGで60日間のレビューの後,総会の採択を経て2002年第2四半期に「PCI Express 1.0」として正式に公開される予定。対応チップ・セットの出荷は,2003年後半から2004年と見込まれている。3GIOはPCI-SIGとArapahoe Work Group(米Compaq Computer,米Dell Computer,米Hewlett-Packard,米IBM,米Intel,米Microsoftで構成)が審議していた規格で,第3世代のインターフェースの意味で3GIO(3rd Generation I/O)と呼ばれていた。

 PCI Expressは,PCIの後継を目指したインターフェース規格。競合する規格としてはPCI-Xがある。PCI-Xは転送速度を現在の1Gバイト/秒から,バージョン2.0で2.1Gバイト/秒および4.3Gバイト/秒へと高めていく。ただし,PCI/PCI-Xが内部スロットに限定されるのに対して,PCI Expressは外部へのケーブル接続もサポートする。データの転送方式もパラレルではなく,シリアル方式を採用する。転送速度は当初2.5Gビット/秒(0.3Gバイト/秒)で登場,その後2倍ずつ高速化を図る予定になっている。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)