米Red Hatは米国時間6月17日に,2005会計年度第1四半期(2004年3~5月期)の決算を発表した。売上高は4160万ドルで,前期の3700万ドルと比べ13%増加,前年同期の2720万ドルからは53%増加した。純利益は1070万ドル(1株当たり利益は5セント)で,前期の500万ドル(同3セント)から113%増加し,前年同期の150万ドル(同1セント)と比べると603%急増した。

 同社は,当期に3010万ドル(1株当り16セント)の営業キャッシュ・フローを創出。現金と投資残高は,9億6440万ドルに達した。

 株式ベースの報酬などを除いた営業利益は650万ドル,営業利益率は16%だった。

 大企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」のサブスクリプション販売の伸びが,引き続きIntelサーバー市場の成長速度を上回った。登録件数は前期から13%増え,9万8000件に達した。登録の更新率は約85%。

 Red Hat社執行副社長兼CFOのKevin Thompson氏は,「前期と比べ,サブスクリプション登録数,粗利益率,営業利益率が勢いよく伸びており,当期も一貫した業務遂行を継続できたことを示している」と述べた。

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