米Red Hatの大企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux v.3」が,Linux標準化活動を推進する団体Free Standards Groupによる「Linux Standard Base(LSB)Internationalized Runtime Environment」の認定を取得した。同社が米国時間4月14日に発表した。

 同認定は,多様な言語と文化が存在する国際的な環境におけるLinuxディストリビューションおよびLinux対応アプリケーションの互換性を認めるもの。Red Hat社によれば,Red Hat Enterprise Linux v.3は,同認定を受けた最初のオペレーティング・システムになるという。

 また,同社はベンダーとして初めて,Linuxの国際化団体「OpenI18N」による入力メソッド・フレームワーク「IIIMF」のサポートを表明している。IIIMFは,中国語,日本語,ヒンドゥー語といった複雑な言語のテキスト入力と切り替えに対応するフレームワーク。OpenI18Nは,異なる国々で独自のLinux標準を確立するのを回避するために,オープンソース・ソフトウエアにおける国際化の問題に対処する中立的な団体になることを目指している団体。

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