米Red Hatは,2004年会計年度第3四半期(2003年9~11月期)の決算を米国時間12月18日に発表した。同期の売上高は,3310万ドルだった。前期の2880万ドルから15%,前年同期からは36%の増収となった。

 純利益は,前期の330万ドル(1株当りの利益は2セント)に対して,同期は410万ドル(同2セント)だった。前年同期は21万4000ドルの利益で,1株当たりの損得はなかった。

 同社は,第2四半期に120万ドル(1株当り7セント)の営業キャッシュフローを生み出しており,11月30日までの9カ月で2790万ドルのキャッシュフローを作り出すことに成功した。現金と投資残高は,前期から2200万ドル増の3億2900万ドルだった。前年同期からは4200万ドル増加した。

 営業利益は,前期の24万ドルに対して当期は150万ドルだった。前年同期には, 290万ドルの営業損失を計上していた。株式からの報酬と無形財産の減価償却を除いた営業利益率は,前期の2.9%から6.2%に大幅に改善した。

 大企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」ファミリの年間登録は,前期と比べて7000件(27%)増え,約3万3000件に達した。更新率は,2期連続で約90%を記録した。繰延収益は,前期から40%増の4230万ドルだった。

 「第3四半期の売上高の成長が,営業利益と営業キャッシュフローの増加につながった。購読による売り上げのモデルが十分に成熟し,四半期ごとの売り上げが継続的に増加するようになった」(同社取締役兼CFOのKevin Thompson氏)

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