富士通の米国法人Fujitsu Computer Products of America(FCPA)は,2.5インチの携帯ハード・ディスク装置(HDD)「MHU2100AT」をOEM向けに量産出荷を開始したことを米国時間6月14日,発表した。最大記録容量は100Gバイト,面密度は従来より約30%高く,「次世代の携帯型コンピュータおよび民生電子機器を設計する可能性が広がる」(FCPA社)としている。

 MHU2100ATは,耐衝撃性が優れ,電力消費量が低いため,携帯型パソコンでの使用に向く。「同HDDを搭載した製品は,仕事でオーディオやビデオ・ファイルを扱うクリエイティブな職業のプロにとって欠かせない道具になる」(FCPA社)。また,動作温度範囲や耐衝撃仕様が様々に異なる自動車,民生電子機器,工業用機器といった業界にも向ける。

 MHU2100ATの主な特徴は以下の通り。

・消費電力:読み取り時2.0W typ,書き取り時2.1W typ,アイドル時0.65W typ
・アイドル時のノイズ:2.4Bels
・非動作時の耐衝撃:8.820m/s2(900G)(1ms)
・動作時の耐衝撃:2,205 m/s2(225G)(2ms)
・トラック移動のシーク・タイム:1.5 ms typ

 ちなみに米メディアの報道(InfoWorld)によると,MHU2100ATの回転速度は4200rpm,パラレルATAインタフェースを採用する。

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