日立製作所の米国法人Hitachi Global Storage Technologies(Hitachi GST)は,企業向けに記憶容量が300Gバイトの3.5インチ型ハード・ディスク装置(HDD)「Ultrastar 10K300」を,米国時間2月25日に発表した。回転速度が1万rpmの同HDDは,2Gビット/秒のFiber ChannelとUltra320 SCSIの2種類のインタフェースに対応。36G,73G,146G,300Gモデルが用意される。すでにサンプル出荷されており,第2四半期に量産体制に入る。

Ultrastar 10K300の主な仕様は以下の通り。

・容量:36,73,146,300Gバイト
・厚さ:1インチ
・回転速度:1万25rpm
・面記憶密度:最大610億ビット/平方インチ
・プラッタ数:1,2,3,5枚(ガラス製)
・ヘッド数:2,3,5,10個(GMRヘッド)
・平均待ち時間:2.99ms
・平均シーク時間:4.3,4.5,4.7ms
・インタフェース:Ultra 320 SCSI,2Gビット/秒 FCAL
・重量:750グラム
・騒音:3.4Bels(アイドル時)

 また,同社はSerial Attached SCSI(SAS)プロトコルによって3Gビット/秒のデータ転送を実現する企業向け2.5インチ型と3.5インチ型HDDのプロトタイプのデモを実施することも明らかにした。デモは,ニューハンプシャー大学(University of New Hampshire)と大手企業が共同で実施する大規模な相互運用性テスト「Serial Attached SCSI(SAS)Plugfest」にて行なわれる。

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発表資料(1)
発表資料(2)