米Cisco Systemsと米IBMは,Cisco社のキャリア向けルーター・システム「Cisco Carrier Routing System(Cisco CRS-1)」用のASIC「Cisco Silicon Packet Processor(SPP)」を共同で開発した。両社が米国時間6月9日に明らかにしたもの。

 SPPは40Gbpsの通信を処理可能なASIC。ゲート数は3800万ゲートあり,約1億8500万個のトランジスタと,188個のプログラマブル32ビットRISCプロセサを18.3平方mmのダイに集積した。演算速度は47BIPS(毎秒470億命令)あるという。設計はCisco社が,製造はIBM社が担当した。

 両社は,SPPのほかに9種類のASICを共同開発している。IBM社はこれらのASICを,ニューヨーク州イーストフィッシュキルの300mmウエーハ工場とバーモント州バーリントンの200mmウエーハ工場で製造した。

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