米Brightmailは,企業のIM利用におけるセキュリティ管理とスパム対策ソリューションの提供に関して米IMLogicと戦略的提携を結んだ。Brightmail社が米国時間6月8日に明らかにしたもの。共同ソリューションにより「企業は,IM経由のスパム“SPIM”(スピム)を防ぐと同時に,携帯電話,PDA,ノート・パソコンなどのIM対応モバイル機器を保護できる」(Brightmail社)。
 
 現在,Brightmail社はスパム対策ソフトウエア「Anti-Spam」を,IMlogic社はIM管理ソフトウエア「IM Manager」をそれぞれ販売している。今後,両社は企業向けの統合ソリューションを共同で開発する。
 
 米Yankee Groupの調査によると,IM経由のスパムは,企業のIM通信の5~8%を占めている。企業では従業員の間で,草の根的にIMの利用が増えているが,企業向け通信ツールの導入では不可欠なセキュリティ対策などが十分に検討されていない。このため,適切な保護を行わなければ,企業インフラが,スパムやIMを悪用した攻撃などのリスクにさらされることになるという。

 「IMlogic社のIM製品とBrightmail社のスパム対策製品を組み合わせれることにより,企業は安心してIMを導入できる」(Brightmail社会長兼CEOのEnrique Salem氏)

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