インターネット技術の標準化組織Inteenet Engineering Task Force(IETF)が,XMLベースのインスタント・メッセージング(IM)/プレゼンス向け技術「Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)」をインターネット標準として承認した。XMPPのベースとなったプロトコル「Jabber」を開発した米Jabberが,米国時間1月30日に明らかにしたもの。

 XMPPは,IETFのワーキング・グループXMPP Working Groupが策定した。リアルタイムのコミュニケーションを実現するためのプロトコルで,IMの利用やストリーミングXMLデータの交換が行える。

 もとになったJabberは,Jabber社が開発し,独立系の非営利団体であるJabber Software Foundation(JSF)が管理している。「JSFはIETFと共同でXMPP策定を進め,Jabberの中核プロトコルにセキュリティ機能と国際化機能を付加した」(Jabber社)

 なお今後もJSFは,XMPP上で動作するアプリケーション用プロトコルの開発を続けるとしている。

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