金融機関向けインスタント・メッセージング(IM)サービスの標準化を推進する団体Financial Services Instant Messaging Association(FIMA)は,同団体への参加企業が19社に拡大したと,米国時間8月7日に発表した。

 FIMAは,インターネットの標準化機関(IETF)が定めるIM標準規格とプロトコルを支持し,金融業界におけるIMの相互操作性確保とIMベンダーの有益な競争促進を目指してオープンな活動を行うとしている。

 また同団体は,理事会の新たなメンバー企業についても明らかにした。現在,米Credit Suisse First Boston,ドイツのDeutsche Bank,米Morgan Chase,米Lehman Brothers,米Merrill Lynch,米Morgan Stanley,米UBS Warburgの7社で構成する理事会に,オランダのABN AMROと米Citigroupが加わる。Deutsche Bank社のGraham Lawlor氏が共同会長として任命され,現会長であるUBS社のUrsula Mills氏とともに,職務を遂行する。

 さらに同団体は,新たなWebサイト(http://www.financialim.org)の開設も明らかにした。同サイトでは,メンバー企業,憲章,組織構造などを記載している。

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