米IDCは,世界メッセージング・アプリケーション市場に関する調査結果を米国時間12月4日,発表した。それによると,同市場は2002~2003年に停滞していたものの,2007年には売上高が約24億ドルに倍増するという。

 同市場をけん引するのは,主に電子メール・サーバーおよび電子メール関連製品となる。ただし,最も急速に成長するのは,インスタント・メッセージング,インスタント・メッセージング管理,プレゼンス機能をそなえたアプリケーションで,2002~2007年におけるこれらの年平均成長率は約30%となる見通し。

 「メッセージング・アプリケーションは,ビジネス・コラボレーションにおいて重要なツールとなっている。市場を拡大するためには,ベンダーはどのように電子メールなどの旧技術を法規準拠といった新たなニーズに対応させるか,また,企業インスタント・メッセージングや統合メッセージングのような比較的新しい技術で,どのようにIT社員の生産性向上を支援するか,戦略的に考えるべきである」(IDC,Collaborative Computingグループ・リサーチ・マネージャのRobert Mahowald氏)

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