米Microsoftは,Microsoft Office Systemで“シックス・シグマ”と呼ぶ品質管理手法を利用可能とするアクセラレータ「Microsoft Office Solution Accelerator for Six Sigma」を米国時間5月20日に発表した。5月24日の週より無料で利用可能とする。

 シックス・シグマとは,製品100万個当たりの不良品個数を3.4個に抑えることを目標とする品質管理手法。もともと製造業界の業務改善を目的として考案された手法だが,金融サービスや医療,ソフトウエア,ITなど他分野でも導入が進んでおり,プロセス改善と組み合わせることで全般的な生産性向上と収益改善につながるという。

 「米Motorolaがこの手法を1980年代に作り出して以来,さまざまな企業が業務プロセス改善,生産性向上,顧客満足度向上のため採用してきた。しかし,シックス・シグマは組織全体に広範な変更を求めるので,導入と管理は複雑で難しい」(Microsoft社)

 Office Solution Acceleratorについて,同社は「シックス・シグマのスムーズな導入に欠かせない標準的なツール,サポート,構造化された導入手法をパッケージ化した」と説明する。Microsoft Office Systemと連携させて使うことを想定しており,組織がよく遭遇する特定の問題解決に役立つという。「(パッケージに含まれる)各アクセラレータは,人材募集業務の省力化,管理業務の集約/整備,カスタム化した報告書や提案書の作成など,具体的な作業に対応している」(同社)

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