米MetaFactsは,米国家庭の母親のハイテク製品利用状況に関する調査結果を米国時間5月6日に発表した。それによると,2004年時点で21歳以上の母親の85%が携帯電話機を使用しているという。ちなみに2002年のその割合は75%だった。「母親にとって携帯電話機は最も一般的なハイテク製品だ。しかし,それが唯一というわけではない」(MetaFacts社主任アナリストのDan Ness氏)

 同氏によると,「母親は携帯電話機以外の製品も使っている」という。母親が利用するその他のハイテク製品は,家庭のパソコン(71.2%),職場のパソコン(57.1%),ゲーム機(42.6%)などだ。

 家庭のパソコンを使用する母親の割合が高かった上位5都市は,カリフォルニア州オレンジ郡(90%),コネチカット州ハートフォード(87%),フロリダ州フォートローダーデール(87%),テキサス州オースチン/サンマルコス(85%),ニュージャージー州マンマス/オーシャン(83%)。

 さらに,母親は新しい技術を積極的に取り入れる傾向があり,平均的な家庭ユーザーに比べハイテク製品を利用する割合が高い。主な活用内容は以下の通り(かっこ内の数値は米国民の平均値)。

・学校に設置されているパソコンの使用:20.2%(12.4%)

・パソコンを使ったホーム・ムービーの制作:3.2%(2.2%)

・ペイ・パー・ビュー・テレビ番組の視聴:16.7%(12.1%)

・図書館,インターネット・カフェ,教会,キオスクにあるパソコンの使用:13.4%(9.8%)

・ハンドヘルド・コンピュータやPDAの使用:16.6%(12.3%)

 また,母子家庭のハイテク製品利用率は父母が揃った家庭に比べ低いが,それでも米国民の平均より高かった。

◎関連記事
「米国民の75%が家庭でインターネットを利用」,米社の調査
「母親が最も依存する情報媒体はインターネット」,米調査より
「オンライン・ゲームを最も利用するのはティーンエイジャーではなく40才以上の女性」,米AOLの調査
「政治情報源としてインターネットの重要性が上昇中,18歳以上の米国市民の31%が利用」,米調査
「米国家庭の技術導入状況は人種によって明確な違いがある」,米調査
「米国インターネット・ユーザーが1億5000万人を突破」,米企業の調査
「母親のパソコン利用が急増,主な目的はインターネットと電子メール」,と米調査会社
米国の女性家庭ネット・ユーザーが急増,ただし利用時間とアクセス数は男性が上まわる

[発表資料へ]