「オンライン・ゲームを最も利用するのは,ティーンエイジャーや成人男性ではなく,40才以上の女性である」。米AOL Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は米国時間2月11日,オンライン・ゲームに関する調査結果を発表した。

 今回の調査は,AOL社の依頼により米Digital Marketing Services(DMS)が3600人のユーザーを対象に,2003年12月~2004年1月に実施したもの。

 調査から,オンライン・ゲームを利用する時間は,ティーンエイジャーよりも成人の方が多いことが明らかとなった。最も利用時間が長いのは40才以上の女性で,1週間当たり9.1時間。これに対して男性は同6.1時間,ティーンエイジャーは同7.4時間だった。

 40才以上の女性は,オンライン・ゲームを社交の場にしており,20%以上が「ゲームを通じて知り合った仲間とオフラインでも付き合う」と回答した。40才以上の女性が深夜~午前5時にオンライン・ゲームを行う割合は28%で,男性やティーンエイジャーの割合を大幅に上回る。また,「オンライン・ゲームをやるようになった結果,テレビや映画鑑賞,読書,エクササイズなどの時間が減った」と答えた40才以上女性は,44%にのぼった。

 オンライン・ゲームを利用する主な理由について,男性が「競争することが好き」「スキル向上のため」と回答したのに対し,女性は「楽しみやストレス解消」と答えた。

 利用するゲーム内容も男女によって大きく異なる。男性がカジノなどの賭け事や,スポーツのゲームを好むのに対し,女性はワード・ゲームやパズルなどを好む傾向が強い。

 また,成人で「徹夜でゲームをする」「8時間以上連続でプレイする」と回答した割合は,ティーンエイジャーの2倍近くにのぼっている。

 「ゲームをするのは,ティーンエイジャーや若い男性というイメージがあったが,実際は彼らの母親が最もゲームに時間を費やしている。オンライン・ゲームは,ストレス解消や社交の場を彼女たちに提供している」(AOL社ゲーム部門ジェネラル・マネージャのMatthew Bromberg氏)

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