米Palisade Systemsは米国時間4月21日に,ネットワーク・アプリケーション管理アプライアンス「PacketHound 3.0」を発表した。著作権保護されたコンテンツの違法な交換を見つけ出し,防止する。
PacketHoundは,PtoPプログラムのほか,インスタント・メッセージング,電子メール,FTPを介した違法交換を検出する。また,ネットワーク全体における著作権侵害の発生を測定したり,文書化することにも利用できる。米メディアの報道(CNET News.com)によると,同製品は,ファイル交換ネットワークではなく,組織のネットワーク内にインストールして使用する。
「合法的なPtoP利用は実行できるようにし,違法なファイル交換を防止するPacketHoundの機能は,革新的なフィルタリング技術だ。また,複数のアプリケーションにわたる著作権侵害の懸念を解消できる。企業や大学は,著作権法に抵触していないかどうか,内部で確認することができる」(Palisade Systems社設立者兼CTOのDoug Jacobson氏)
PacketHound 3.0はすでに購入可能。価格は教育機関および非営利団体向けが2290ドル,民間企業向けが2860ドル。
またPalisade Systems社は,米Audible Magicの「CopySense」技術とサービスを利用したコンテンツ認識機能「Content Identification」をアドオン・モジュールとして提供する。Content Identificationでは,約400万件にのぼる著作権取得コンテンツの情報を格納したAudible Magic社のデータベースにアクセスし,該当するものがないか参照する。データベースには,5大レコード会社や500社以上のインディ・レーベルによるカタログが含まれており,毎週5000曲以上増えているという。Content Identificationの価格はアプライアンス当たり2000ドル。
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