ノルウェーのOpera，モバイル向けインタラクティブ番組ガイド「mobileIPG」を発表

早坂利之

2004.03.31

　ノルウェーのOpera Softwareは現地時間3月30日，同社のWWWブラウザ「Opera」対応のモバイル向けインタラクティブ番組ガイド（IPG）「mobileIPG」を発表した。mobileIPGは衛星やインターネット対応PVRなどのテレビ番組録画を携帯電話で簡単に設定できる。

　mobileIPGはOpera Software社がドイツのDiscVisionおよびTVinfo Internetと共同開発したもの。同アプリケーションはクロスプラットフォーム対応で，Linuxベースのセットトップ・ボックス，または「Symbia」ベースの携帯電話に搭載されたOpera上で動作する。OperaはHTMLやJavaScriptなどのWWW標準規格に対応しており，高度なiTV（双方向テレビ）アプリケーションを実行可能。

　「携帯電話のmobileIPGを使えば，場所を問わずに，わずか数秒でテレビ番組を確認し，ボタンを押すだけで自宅の録画機を設定することができる」（Opera Software社エンジニアリング部門バイス・プレジデントのChristen Krogh氏）

　インターネット・コンテンツにアクセスするためにブラウザが不可欠であるのと同様に，デジタルTVやホーム・ネットワーキングの普及に伴い，IPGは家庭における重要なユーザー・インタフェースとなりつつある。特に，光ディスクや磁気テープの代わりにHDDを録画に利用するPVR機器はVHSテープやDVDの代替となっており，米In-Stat/MDRは「2005年には，1100万世帯以上がPVRを導入する」と予測している。