ノルウェーのOpera SoftWareは,WWWブラウザの新版「Opera 7.21」のWindows版,Linux版,FreeBSD版,Solaris版の一般向けリリースを現地時間10月14日に発表した。単一のウインドウ内でWebページごとに子ウインドウを開くMultiple Document Interface(MDI)に加えて,新版では「Undo」機能を採用している。

 Undo機能により,ユーザーが誤ってウインドウを閉じた場合,メニューに新しく追加された履歴リスト,またはショートカット・キー,[Ctrl]+[Alt]+[Z]を利用して閉じてしまったページを簡単に開くことができる。Kioskモードでは,ブラウザ設定をカスタマイズして機能の制限を行ない,メニューのブロック,ダウンロードの防止などができる。コンピュータ室,図書館,その他のkioskプロバイダなどに適したアクセスの制限を行なう安全な手段を提供する。

 Operaは,ブラウザの開発プロセスが,最初からプラットフォームに関係無く行なわれるようになった。フィードバックと修正も全体的に行われ,その後で特定のプラットフォームで必要な調整が行なわれる。そのため,Windows版とLinux版を同時にリリースできるようになった。

 ブラウザは,広告料でまかなう無料版はWWWサイトで入手可能。Opera 7.21では,関連情報とテキスト・ベースの広告を表示させるオプションが選択できるようになった。広告が付かない有償版は39ドル,または29ユーロで提供される。登録ユーザーは,同社のPremium Supportにアクセスできる他,6ヶ月間OperaMail Premiumを無料で利用できる。

 ちなみに,オープン・ソースのソフトウエア開発を手がけるMozilla.orgもアプリケーション・スイート「Mozilla 1.5」を10月15日にリリースしている。同スイートは,WWWブラウザ,電子メール,チャット・クライアント,Webデザイン・ツールで構成される。ブラウザのタブを改良するとともに,スペル・チェック機能を追加している。

 Mozilla 1.5は,Windows版,Linux版,Macintosh版が用意され,同団体のWWWサイトから無償でダウンロードできる。新しい試みとして,3.95ドルでCDによる配布を開始するとともに,電話サポートを1件40ドルで提供するようになった。

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