ノルウェーのOpera Softwareと,米Motorolaのソフトウエア事業Global Software Group(GSG)は,WAP対応の携帯電話機用WWWブラウザを共同提供することで合意した。両社がそれぞれ現地時間2月6日に明らかにしたもの。Opera社のHTML対応WWWブラウザと,GSGのWAPスタックを組み合わせ,携帯電話機用WWWブラウザを実現する。
Opera社のWWWブラウザは,パソコンと同等のブラウジング環境を携帯電話機上に構築するソフトウエア。GSGのWAPスタックと連携させると,WAP環境で動作する。「この製品により,通信事業者は現在使用中のWAPインフラに費やした既存投資を生かすと同時に,HTML対応WWWブラウザのメリットも得られる」(両社)
Opera社とGSGは,同ブラウザの通信事業者向けライセンス供与をそれぞれ単独で行う。さらにOpera社は,Motorola社のWAPブラウザとマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)機器クライアントを,個別製品としてライセンス提供する。
「GSGと合意したことで,当社は通信事業者や携帯電話機メーカーに対し,WAP技術に関わる過去の投資から収入を得る手段を提供できる。しかも(HTML対応WWWブラウザであることから)モバイル環境のWWWブラウジングに新たな可能性をもたらす」(Opera社CEOのJon S. von Tetzchner氏)
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