「モバイル・ハードウエア,ソフトウエア,ソリューションのニーズは多様化しつつあり,長期的な成功を収めるには,ユーザー動向の把握がカギとなる」。米IDCが米国時間12月2日に,モバイル利用に関する調査結果を発表した。

 同調査によると,モバイル・ユーザーは以下の4タイプに大別できるという。

・ディスプレイの達人
 モバイルでプレゼンテーションを数多く実施するユーザー。エンタテインメント・アプリケーションにもある程度精通する

・モバイル・エリート
 早期導入者を意味する。最新のモバイル装置,アプリケーション,ソリューションを数多く取り入れ,使いこなす

・最小機能派
 モバイル・エリートとは正反対のユーザーで,必要最小限の機能のみを利用する

・音声/テキスト愛好者
 テキスト・データやメッセージングなど,モバイル・コミュニケーションに主眼を置く

 これらのユーザーのニーズは,モバイルが日常生活に浸透するにつれて,さらに多様化していくという。その他の主な調査結果は以下のとおり。

・モバイル・ソリューション,ハードウエア,ソフトウエアのベンダーは,ユーザーの現在のニーズと今後の動向を把握することが必要

・無線通信業者は,企業市場と消費者市場におけるモバイル装置の新たな変化に対応することが重要

・IT専門職は,開発するモバイル・ソリューションがビジネス・ニーズに合っているかどうかを把握するべき

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