米IDCが米国時間8月28日に,消費者による新しいモバイル技術採用に関する傾向の調査結果を発表した。個人向け電子製品に関しては,消費者の洗練度が増しており,これはPDA,ノートPC,携帯電話の使用増加に反映されているという。さらに,年齢の若い消費者グループの方がさまざまな技術を早い段階で採用する傾向にあることも明らかになった。

 調査は,モバイル・ユーザーとバイヤーで構成される同社のMobile Advisory Councilの1700名を越えるメンバーに対して実施した。その結果,若いユーザー層は,新しい無線技術への移行を明確に計画していることが分かった。無線機能を搭載するPDAに関しては,年齢層20~29歳の約23%,30~39歳の24.5%が,この先12カ月以内に使用する予定だと回答している。この割合は,他の年齢グループでは低くなっている。

 「モバイル市場成長の鍵は,過去のデバイスやアプリケーションによる特定の使用パターンに落ち着いていない,若い年齢層の消費者に製品を提供することにある。若い消費者は変化に対して抵抗が少ないとともに,無線市場向けのコンバージング技術と新しいコンバージド・デバイスの受け入れをより熱心に望んでいる」(同社)。

 その他の主な結果は次の通り。

・消費者は,デバイスによってはさまざまなチャネルを介した購入を好む。この傾向は,より多くの無線対応デバイスが登場し,通信事業者やその他の流通方法で販売されるようになるにつれて変化する。

・ノートとPDAなどの特定のデバイス上で使用するエンタテイメント中心のオーディオ・アプリケーションは,消費者に高く評価されている。

・消費者は既に多くの異なる家電製品を保有している。そのため,複数機能を持つモバイル・デバイスは,消費者の興味を引くためにハイレベルのパフォーマンスを提供しなければならない。

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