米Electronic Data Systems(EDS)は,同社UGS PLM Solutions事業の売却について,米Bain Capital,米Silver Lake Partners,米Warburg Pincusの3社による投資グループと最終合意に達した。EDS社が米国時間3月14日に明らかにしたもの。取引は現金で行う。売却金額は20億5000万ドル。手続きは90日以内に完了する見込み。

 UGS PLM Solutions事業は,製品データ管理やコラボレーション/設計に関するソフトウエアとサービスを提供する部門。従業員数は約5000人。

 同事業は,もともと米McDonnell Douglas傘下にあり,製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウエアを手がけていた。EDS社が1991年にMcDonnellから買収し,米Unigraphics Solutions(UGS)として1998年に株式を一般公開した。その後2001年に,EDS社は米Structural Dynamics Research(SDRC)傘下となっていたUGS社をSDRCとともに買収し,事業部門として運営してきた(関連記事

 「この取引により,2003年6月に発表した戦略的計画を具体的に進められる。現在取り組んでいる事業の集約により,中核となる情報技術とビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)事業を強化し,バランス・シートを改善できる」(EDS社会長兼CEOのMike Jordan氏)

 同社は「同事業の売却で,2004年末までに純負債を一掃するという目標の達成に近づける」とみている。

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