米EDSは米国時間5月23日に,WWWベースの協業システムや業務アプリケーションを手がける米SDRC(Structural Dynamics Research)を買収すると発表した。買収金額は現金で9億5000万ドルの現金で(SDRC株1株当たり25ドル)。
SDRC傘下の米UGS(Unigraphics Solutions)も買収し,SDRCをUGS社に統合するという計画を明らかにした。
一方UGS社は Product Lifecycle Management (PLM)のソフトウエア製品やサービスを手がける会社。EDS社が1991年に米McDonnell Douglasから買収した後,1998年に株式を一般公開していた。今回UGS社の株式の14%を買収することによりUGS社をEDS社の事業部門とし,これにSDRCを統合する。事業部門の名称は「UGS」とする。EDS社では,いずれの買収作業も米国および外国政府当局の承認を経て,2001年第3四半期末までに完了できると見込んでいる。
「当社はSDRCの7000社の顧客を獲得できる。このうち85%はEDSにとって新規顧客となる。またFord,マツダ,Honeywell,日産,Nokiaとの関係も大幅に拡張できる」(EDS社会長兼CEOのDick Brown氏)。
この買収は,協業システムの市場における同社の地位向上を狙ったもの。「製品の開発力と専門的技術力を用いて新たな製品とサービスを供給していく」(同社)。
なおこの買収によりEDS社の五つ目の事業が誕生することになる。EDS社によればこの新事業には以下のような強みがあるという。
・SDRCの「Metaphase」製品データ管理ソリューション
・メカニカル・デザイン・オートメーション(MDA)のソリューション分野の強化
・SDRCとUGS社の主要バーティカル市場における地位(とりわけ自動車産業と航空宇宙産業)
・資源の統合により製品開発や技術革新を加速できる
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[eds.comに掲載の発表資料]
[businesswire.comに掲載の発表資料]