カナダのOpen Textは米国時間3月10日,同社のコラボレーションおよびコンテンツ管理ソフトウエア「Livelink」にインスタント・メッセージング(IM)機能を追加する「Livelink Instant Messenger」を発表した。

 Livelink Instant Messengerにより,社員はIMでやりとりするほか,同僚がオンライン上に居るか確認したり,IMの内容を保存することもできる。保存したIMの内容は,インデックスを付けて参照することが可能。このため,ユーザーはLivelink内を検索し,詳細な情報を取得できる。

 企業は法規制に従い,電子メールやIMなどの内容を管理するポリシーやプラクティスを持つ必要がある。Livelink Instant MessengerはIMの内容を保存および追跡する機能を提供し,企業が法律で義務づけられている電子通信の記録を実行できるよう支援する。

 また,Livelink Instant MessengerはSSLを用いて,ファイアウオール内外の情報を暗号化する。

 「消費者向けIMサービスを大企業で使うと,セキュリティが確保できず,記録を残すこともできない。Livelink Instant Messengerなら,両方の問題を解決し,企業のナレッジ・ベースを育てられる」(Open Text社プロダクト部門執行バイス・プレジデントのAnik Ganguly氏)

 Livelink Instant Messengerは3月15日にリリースする。Livelinkの「バージョン9.1.0 SP4」あるいは「9.2 SP1」と組み合わせて動作する。

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