米Yahoo!が,企業向けインスタント・メッセージング(IM)サービス「Yahoo! Business Messenger 2.0」に米WebEx CommunicationsのWWWベース会議システム「WebEx」を統合して提供すると,米国時間10月15日に発表した。これにより,IM使用中に対話形式のWebEx会議への切り替えが可能となる。

 両社は,Yahoo!社の企業向けIMサービスとWebEx社のWWW会議サービスを統合する目的で,2003年6月に提携していた。

 Yahoo!社によると,「企業では,WWWベースの対話機能を備え,管理機能があり,安全で大規模かつエンタプライズ・クラスの信頼性と拡張性を持つIMソリューションの利用が始まっている」という。

 Yahoo!社企業ソリューション担当上級副社長のSteve Boom氏は,「企業が求めているものは,インフラ導入コストをかけずにネットワークの安全性確保と通信の価値向上を実現できるIMサービスだ」と指摘する。「Yahoo! Business MessengerとWebExの統合により,企業の要求に応えられる。我々のサービスは,機能と総コストの両面で市場で敵無しの価値を提供する」(同氏)

 同統合サービスは,直ちに利用可能とする。詳細についてはWWWサイトに掲載している。

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