韓国のSamsung Electronicsは,米IBM,シンガポールのChartered Semiconductor Manufacturing,ドイツのInfineon Technologiesの3社と半導体技術開発に関する戦略的提携を結ぶ。Samsung社とIBM社がそれぞれ現地時間3月5日に明らかにしたもの。当初4社は65nmプロセス技術の開発に注力し,その後45nmまで対象を広げる。
4社は,ニューヨーク州イースト・フィッシュキルにあるIBM社のAdvanced Semiconductor Technology Centerで共同開発を始める。そして各社は,開発した技術を自社工場に導入する。
「この提携を通じてナノ・スケールCMOS論理プロセス向け技術プラットフォームを作り,さまざまな次世代の論理プロセス技術を顧客に提供する」(Samsung社半導体事業担当社長兼CEOのChang Gyu Hwang氏)
またSamsung社とIBM社は,IBM社による90nm対応CMOS論理技術のライセンス供与で合意した。これを受けSamsung社は,高精細テレビ,DVDプレーヤ,携帯機器など向けのSOC製品に同技術を適用する。
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