半導体製造装置/材料に関する業界団体SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は,北米を拠点とする半導体製造装置メーカーの世界市場における受注/出荷に関する調査結果(速報値)を米国時間2月19日に発表した。2004年1月における受注額(3カ月の移動平均,以下同じ)は12億2000万ドルで,前月の11億8000万ドル(改定値)に比べ4%増,前年同月の7億3900万ドルと比べ66%急増した。
出荷額(3カ月の移動平均,以下同じ)は10億4000万ドル。前月の9億6300万ドル(改定値)から8%増加,前年同月の7億8400万ドルと比べ33%増加した。
BBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)は1.18だった。
SEMI会長兼CEOのStanley Myers氏は,「半導体製造装置の新規受注が昨年と比べて大幅に向上した。受注額は6カ月連続で回復しており,2004年の設備投資も引き続き期待できる」と説明した。
=========================================================== 月次 出荷額 受注額 BBレシオ (3カ月移動平均) (3カ月移動平均) ------------------------------------------------------------------------ 2003年8月 792.3 731.8 0.92 2003年9月 811.1 778.8 0.96 2003年10月 866.5 871.0 1.01 2003年11月 876.4 923.3 1.05 2003年12月(最終確定) 962.9 1,181.1 1.23 2004年1月(速報) 1,041.7 1,224.4 1.18 =========================================================== (単位:100万ドル) 出典:SEMI
ちなみに,米Advanced Forecastingが2月20日に発表した調査によると,2004年の半導体製造装置市場は前年比55%成長する見込みだという。現在,IC分野が活性化しているため,設備拡充を検討するメーカーが増加する。「半導体装置の受注額は2003年第2四半期に底を打った。2003年の総受注額は223億ドルで,前年比11%増加した」(Advanced Forecasting社)。ただし2003年の出荷額は前年と比べ横ばいだった。1999~2000年に行われた設備拡張の影響が残っているためである。
◎関連記事
■2003年12月の北米半導体製造装置業界,前月比19%成長で「投資拡大予測を裏付ける結果」
■「世界半導体製造装置市場は全地域/分野で急回復へ,2004年は前年比39%増の296億ドル規模」
■「世界の半導体設備投資,2003年は前年比7.9%増の297億ドル」,米Gartner調査
■「2003年の世界半導体/PC市場はともに2ケタ成長,2004年はさらに勢いが増す見込み」,米調査
■「2003年の半導体設備投資は299億ドルで前年比7.9%増」,米Gartnerの調査
■「2003年12月の世界半導体市場は前月比0.5%縮小,ただし前年同月比では28%成長」,米SIA調査
■「世界DRAM市場は今後回復に向かう,ただし2005年に需要が一時下降」,米IDC