米Gemstar-TV Guide Internationalとパイオニアの米国子会社Pioneer Electronics(USA)は米国時間2月27日に,数年間のライセンス契約を発表した。これにより,両社間で争っていたすべての特許侵害訴訟に終止符を打つ。
ライセンス契約のもと,Pioneer社はGemstar社のインタラクティブ番組ガイド(IPG)技術を,北米,日本,欧州向け民生電子機器に組み込む。1400万ドルと,製品販売台数ベースのライセンス料を支払う。
Gemstar社CEOのJeff Shell氏は,「両社間の係争が解決に至り,満足している」と述べ,「Pioneer社と協力し,よりシンプルで素晴らしいテレビ利用を顧客に提供することを楽しみにしている」と付け加えた。
「今後は,最良の技術とエンタテインメント体験をエンド・ユーザーにもたらすことに100%専念する」(Pioneer社Business Solutions部門プレジデントのPaul Dempsey氏)
ちなみにGemstar社は,2003年6月に,米TiVoとコンテンツおよび特許技術に関するライセンス契約を結び,両社間の特許侵害訴訟を取り下げることで合意。米EchoStar Communicationsを相手取った裁判では,「Gemstar社に特許行使権はない」との判決を受けている。
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