米Robert Half Technologyは米国時間2月20日,2004年第2四半期の米国IT求人状況に関する調査結果を発表した。それによると,米国企業のCIO(最高情報責任者)の11%が第2四半期にIT部門の人員増強を計画しており,一方2%が人員削減を予定しているという。なお,「現状維持」は87%だった。
この調査は,100人以上の従業員を抱える米国企業から無作為に選んだ1400人以上のCIOを対象にアンケートを実施したもの。「CIOの多くが事業拡大,顧客サポートの強化,およびシステム・セキュリティへの対応のため,人員増強の必要性を感じている」(Robert Half Technology社エグゼクティブ・ディレクタのKatherine Spencer Lee氏)
分野別では,ネットワーキング部門の雇用が最も拡大する見込み。ちなみに最も需要が高いスキルとして,CIOの79%が「Windows(NT/2000/XP)管理」,同39%が「SQL Serve管理」,同34%が「米Cisco Systems技術のネットワーク管理」を挙げている(複数回答)。
■2004年第2四半期の地域別IT雇用予測(単位:%) 増加 減少 現状維持 無回答 合計 米国全体 11 2 87 0 100 ニューイングランド 9 1 88 2 100 中部大西洋 9 1 90 0 100 南部大西洋 15 3 80 2 100 中央北東 6 3 91 0 100 中央北西 9 1 90 0 100 中央南東 10 5 85 0 100 中央南西 11 2 87 0 100 山岳部 11 4 84 1 100 太平洋 14 1 85 0 100 出典:Robert Half Technology社
■2004年第2四半期の業界別IT雇用予測(単位:%) 増加 減少 現状維持 無回答 合計 業界全体 11 2 87 0 100 製造業 7 2 91 0 100 専門業 12 3 85 0 100 小売業 17 2 81 0 100 卸売業 5 1 94 0 100 金融,保険,不動産業 11 3 86 0 100 業務サービス 14 0 8 1 100 輸送業 8 2 90 0 100 建設業 13 1 84 2 100 出典:Robert Half Technology社
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