米Sun Microsystemsは米国時間2月4日に,オフィス・スイート「StarOffice 7」の「Solaris Operating System(OS)x86 Platform Edition」を発表した。x86プラットフォーム対応Solaris OSで動作する。同社WWWサイトから購入可能。
StarOffice 7は,オープンソース・ベースのオフィス作業用ソフトウエア・スイート。ワープロ・ソフト「StarOffice Writer」,表計算ソフト「同Calc」,プレゼンテーション・ツール「同Impress」,ドローイング・ツール「同Draw」,データベース「同Base」で構成する。米Microsoftの「Office」ファイル形式との互換性,PDFやFlash形式に直接書き出す機能,ネイティブXMLサポートなどを備える。Solaris OS x86のほか,SPARCプラットフォーム向けSolaris OS,Windows,Linuxに対応する。価格は79ドル95セント。
またSun社は,インドの保険会社United India Insurance(UIIC)からStarOffice 7を1万シート受注したことを,同日明らかにした。UIICは2004年第1四半期に,インド国内の1126カ所の事務所でStarOffice 7を導入する。Sun社はインドのACCEL ICIM Systems & Servicesと協力し,週24時間7日間のサポートと,4年間のアップデート・サービスを提供する。
さらに,Sun社は最近,日本語版StarOffice 7の販売で,ソースネクストと提携を結んでいる。ソースネクストの日本国内1万5000カ所の小売りチャネルとオンラインチャネルを利用する。
StarOffice 7は,Sun社の企業向けデスクトップ・パソコン用Javaシステム「Java Desktop System」の主要コンポーネント。Java Desktop Systemには,StarOffice 7のほか,WWWブラウザ「Mozilla」,電子メール・クライアント,コラボレーション・スイートなどのクライアント・ソフトウエアのほか,米RealNetworksの「RealONE」,米Macromediaの「Flash」が含まれる。価格はデスクトップ・パソコン1台あたり100ドル。同社はSolaris OS x86対応のJava Desktop Systemを2004年に利用可能にする計画である。
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