米Sun Microsystemsが,オフィス・スイート製品「StarOffice 7」の販売を大手小売店とオンライン・ストアで開始すると,米国時間11月12日に発表した。StarOffice 7を取り扱うのは,米Amazon.com,米Best Buy,米Circuit City,米CompUSA,米Frys,米Micro Center,米Office Max,米Office Depot,米Staplesなど。「ホリデー・シーズンに間に合うよう店頭に並べられる」(Sun社)
同社はオンライン・ストア向け販売チャネルを確保するため,eコマース・アウトソースを手がける米Digital Riverと提携した。これによりDigital River社は,600社以上のオンライン・ストアにStarOffice 7を供給する。
StarOfficeは,オープンソース・ベースのオフィス作業用ソフトウエアをセットにしたスイート製品。OpenOffice.orgの「OpenOffice.org 1.1」と大半のソースコードを共有している。ワープロ・ソフト「StarOffice Writer」,表計算ソフト「同Calc」,プレゼンテーション・ツール「同Impress」,ドローイング・ツール「同Draw」,データベース「同Base」で構成する。対応OSは,Solaris,Windows,Linux。
ImpressやDrawで作成したファイルを「Macromedia Flash」形式に書き出してWWWブラウザで表示することや,PDF形式に変換して他者と共有する機能を持つ。Microsoft Office形式ファイルとの互換性も備え,XMLにも対応している。
メーカー希望小売価格は79.95ドル。オープンソース版と異なり,60日間サポートを利用できる。
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