米Microsoftは米国時間12月12日に,「Office System」のクライアント・アプリケーションが搭載するフォントに「不適切な記号」が含まれていることを認め,謝罪の公開書状を発表した。「Bookshelf Symbol 7」フォントに,二つの鍵十字が存在するというもの。

 同社常務取締役のSteven Sinofsky氏はこれを,「意図しない手落ち」としている。「リリース前に見つけるべきところを見落としてしまった。このミスの発生と,それにより不愉快な思いを与えたことに対して謝罪する」(同氏)

 Microsoft社は,該当フォントをOffice Systemから削除するためのユーティリティを,同日リリースしている。

 また米国ユダヤ人委員会(AJC)は,Microsoft社の対応について次のコメントを発表した。「Microsoft社がこの問題を重要視し,これを削除する手段を速やかに提供したことは喜ばしい。我々は,今後も同社と協力し,このような誤りの矯正に努める」(AJC執行ディレクタのDavid A. Harris氏)

 AJCは,「過去の製品で,どれほど忌み嫌うべき記号が同様に見落とされていたか心配だ」としながらも,今回のMicrosoft社の謝罪とユーザーへの迅速な通知を評価している。

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[発表資料(Microsoft社のプレス・リリース)]
[発表資料(AJCのプレス・リリース)]